成年後見に関する研修会に参加しました

島根県行政書士会出雲支部主催の研修会に参加してきました。

今回は成年後見に関する研修です。
「成年後見制度の概要」と「出雲成年後見センター」についてお話を伺いました。

実務で生じた問題点を交えたお話はやっぱり面白いです!
本を読んでも書いてないことばかりですからね!

とくに、被後見人の死亡後の事務については問題になることが多いとのこと。細かい部分を家裁の判断にゆだねる部分が大きいようです。それも書記官によって見解が異なることもあるそうで。被後見人一人ひとり状況が違うのですから、確かになかなか難しそうですね。

出雲成年後見センターには何度か定例会に出席させていただいてます。
弁護士、司法書士、社会福祉士、行政書士、社会保険労務士、社会福祉協議会、税理士、医師、精神科看護師、精神保健福祉士、保健福祉関係者、出雲市職員といった幅広い様々な専門家が集まって活動していらっしゃいます。
ここまで、多くの業種の方が一緒になって成年後見のためのネットワークを作っているところは全国的にも珍しいそうです。

また今回は、出雲市高齢者福祉課の方から、介護保険制度の概要と改正点についてもお話していただきました。
一定の所得がある方の介護サービスの自己負担が、1割から2割になる改正がありました。また、預貯金の額にが一定以上の場合に負担軽減がうけられなくなりました。さらに、来年の8月以降には、年収額に含まれなかった遺族年金・障害年金も、年収額に含める変更が予定されているそう。これはなかなか厳しそうです。しかし高齢化の勢いと介護保険制度の維持を考えるとしょうがないようにも思えます。